

はるかかなたの 銀河からやって来た とうきび星人のお話です。
どんぐり島へ不時着

着陸時のようすはですね
いやいや なんとも変な場所に不時着陸してしまいました。
なぜ 火星でなくて 地球なのですか? 周りはやたらとごちゃごちゃと していて、わが星の様に平地がやたらと多い所とはぜーんぜんちがいますね。
実はここがこれから住む世界となりそうだ。宵の明星が一直線の時 時空のひずみが生じて 軌道が大幅にずれてしまったらしい。軌道を修正して火星にいくのにはかなりの時間がひつようになってくる。
「えー えっ!」 みんな あたりをきょろきょろしている 仕方がないですね! 我がとうきび星が爆発して、ポップこーン銀河になってしまったのだから

うちゅう母艦” エイコーン コーンシップ号 ” に異常はないが ” アコーン もろこし号”のほうに異常はないか、確認してください。
あれ? どっかのネジが外れて飛んでるぞ! どこのかな? 着地のときに、ゆるんで飛んだかな?

ん? おーい おいおい 非常サイレンが ぴーぷー ぴーぷぷ 鳴ってるぞ!!」
絵本(”ぎんごー”という名のいちょうの木)

じつはな せなかの あたりがな かゆくて かゆくて たまらんのじゃよ 村長よ!
200ねんも 300ねんも すみつづけて いるが
それはもう かいてきな くらしだったのじゃがな?
木も だんだん おおきゅうなってな せなかが みえんのじゃ

さっそく 村長 から たのまれて きびまるとコナは いっしょに しらべにいくことに
なりました。
コナときびまるが、いちょう番地の“ぎんごー屋敷”についてあたりを見渡すと
相変わらず“ぎんごー”がおおいびきをかいて昼寝をしているせいで、鼻息が渦を巻いてイチョウの枯れ葉を舞い上がらせています。
「こんにちは お久しぶりです 今日は、友達のコナもつれてきました。」
「おーーう!」 地響きするような低い声で“ぎんごー”が目を覚ましてくれました。
さっそく、身軽なコナは木に登り、きびまるは大木の根のあたりをくるりとひと回り、二人で
声をそろえて言いました。
「キクイ虫だー」
イチョウの木の “ぎんごー” のせなかや大木の根には 小さな あなが たくさん あいていました。
そのあなのなかには きくいむしが すみついて イチョウの木を ごはんに して たべていました これでは かゆいはずです このままだと “ ぎん
ごー ”は びょうきに なって しまいます。

そこで
きびまるの もってきた “木のくすり”を “ぎんごー”の せなかの あなや根の穴に いっぱい つめこみました
すると しばらくして “ぎんごー”が
「きえたー かゆみが消えたー おーーう」
ありがとう やれやれ
ての とどかない ところの かゆみが きえたみたいじゃ。 おかげで まだまだ ながいきが できるのう
“ぎんごー”の はなさきに とまっていた ちょうちょも よろこんでいました。
コナと きびまるは おれいに りゅっく いっぱいの
イチョウの実の “ぎんなん”を もらいました。
“ ぎんごー ”さん こんどは あそびに くるね
“ぎんなん”を たくさん ありがとう。

「むらへ かえったら みんなで わけようね」 「うん」
夏だ せみの兄弟

せみの兄弟によばれて。
やあ ことしも よろしくおねがいします。
(あいかわらず 兄弟で仲良く元気にあいさつしてきた。)
せみの世界では、ぼくらたちのことは、
2代目、3代目~つぎからつぎへと伝えつがれていっているようです。
毎年兄弟で、あいさつをしにきてくれるんです。
そして せみの兄弟は、しんこくな顔をして悩みをうちあけてきた。

毎年 毎年 夏が短いので 土の中から超特急で、でてこなければ、夏をすごして、”てんてき”がようすをうかがっている中で、子孫を繁栄させることが、できないんだよ! まいったねー。

カーヤがよくおしゃべりしている”くろべー”たちの仲間が おもに”てんてき”だね?
そうだよ。でもそれ以上にもんだいが。夏がだんだん寒くなってきているんだよ。

太陽の年れいと、こくてんの変化がえいきょうして・・・・・・。
がんばっていくしかないんだね。
”うん” せみの兄弟は同時にくびをたてにふった、
おとうとのせみが「にいちゃん おなか すいたし、おしっこしたいので、移動しようよ」
そうだな・・・うん。 じゃまたきます。
絵本(”バーナム”という名のバナナの木)
バナナの木の バーナム
おべんとうは リュックに いれたよ!
すいとうもね
あっ ちずも もっていかなくちゃ
まいごに ならないように。

こならばんち まで いかなくちゃね
そこを ひだりだって
せいようたんぽぽの わたげにのって ついてきた
カーヤが うえから おしえてくれた。

ついてきて いたんだね
ぜんぜん きがつかなかったよ
ありがとう きのこりんも ありがとう
はやく おりておいで
いっしょに バーナムの 家に いきましょう
左にまがって えーと こなら番地の バナナ谷の

ここですね
こんにちは おげんきでしたか
すばらしい “ホーム”を つくりましたね。
ありがとう きびまるくんの いろいろな アドバイスの
おかげだよ。 ところで ワタゲに つれてきてもらったとか? はい。
かれら せいようたんぽぽの わたげは いろいろな
ところを たびして あるいているから よい みちあんないを してくれて
そして きにいった ばしょに 根ずくんだよ。

ところで コナくん そとの ばななやぐらの
じゃぐちから 水を くんできてください。
おいしい おちゃを いれて あげましょう。 はい。
わたげの つづきだけれどね かれらの根っこは とても えいようが あるんだ。 コーヒー豆のように かるく こがして おちゃにして のむと ぼくらのからだの かんぞうと いうところが じょうぶに なってゆくんだよ。

せいようたんぽぽの根(名前をダンディライオンと言います) よろしくね。 かっこいいだろう?
さあさあ “ダンディライオン”の おちゃを めしあがれ。
コナくんたちにも げんきが たくさんでてきますように
- ・ ・ね。
絵本(七草がゆの巻き)
コナ:「おーい きびまる 手伝っておくれ。何せ七種類なんでね、間違えそうなんだよ。」
きびまる:「了解。おまかせあれ。」
ぺけまる:「右に同じ

きびまる:「やっぱり。コナは間違っちゃいましたね!せりとみつば。ん?」
コナ:「お雑煮に三つ葉なので同じなのかなと?」
きびまる:「七草がゆにはせりだよ。みつばは葉っぱが3枚。セリは5枚だよ。」
コナ:「それと ほとけのざ(小鬼田平子こおにたびらこ)名前がかわってるよね!タンポポを小さくしたような植物
きびまる:「じゃ つくるよ。今はドライになって七種類セットで売ってるよ。」
コナ:「全部そろったよ。せり、なずな(ぺんぺん草)、ごぎょう(母子草ははこぐさ~古くは草餅に使用。今はヨモギを使用、はこべ、ほとけのざ(小鬼田平子)、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)

きびまる:「七草がゆを食べて、 邪気を払い万病を除くという古くからの言い伝えで中国から伝わった風習だよ。お正月に食べ過ぎた胃腸を休めるためでもあるらしいよ。」
コナ:「おいしくできるといいな。」
絵本(あさひとすずめとこならの木)

絵本(お雑煮の巻き)
コナ:「どうぞ召し上がれ」「あっとお雑煮はいろいろと種類があって郷土色がでてるんだよ」
ブル:「ふ~~ん」むしゃむしゃごっくん!
コナ:「北海道と沖縄は雑煮の文化は存在しないらしいです。北海道の現在は明治以降に移り住んだ人々が持ち込んだ文化ということですね?」
きびまる:「うん。沖縄は今も雑煮の文化が無いか、数少ないらしいよ。」
きびまる:「ざっと分けて三つ。すまし汁仕立(醬油か塩)とみそ仕立て(赤みそか白みそと小豆汁(ぜんざい)仕立

コナ:「江戸の文化を取り入れたのがすまし汁仕立(醬油か塩)で京都の文化を取り入れたのがみそ仕立て(赤味噌か白味噌)京都の文化は江戸の文化を一切取り入れなかったらしいよ。
ブル:「ふ~~ん」もぐもぐ
きびまる:「島根や鳥取地方はぜんざいなんだよ。ぜんざいはもともと出雲の国が発祥らしいよ~むかしむかし神送り祭りにお供えされた小豆ともちを再び煮てお供えしてたらしいです☆彡(神在餅じんざいもち)。正月やおめでたい日に家ごとで食べていたんだって(じんざい)がなまって(ぜんざい)となったそうな。
香川や岡山は京都文化を取り入れてみそ仕立てそして出雲の文化が一緒になってみそ仕立てに小豆あんもちが入ってるんだよ。
